スムーズな申し送りを行うには?

必要なことはしっかり伝達していかなければならないものの、申し送りは看護の仕事を中断して行う必要があるためそう時間をかけてはいられません。少しでも申し送りを上達させるには、まず内容の重複を省くということが大切です。同じ事柄はまとめて話すよう努めることはもちろん、看護記録やカルテに記載されているようなことは伝達事項から省いていくようにしましょう。申し送りを受けた看護師はその後当たり前に看護記録やカルテに目を通しますから、そういった内容をわざわざ口頭で伝える必要は無いのです。こういった無駄を省けば、申し送りにかかる時間も大幅に短縮されていきます。

看護師は勤務中メモを取るのが当たり前ですが、その際に申し送りを想定してメモの取り方を心掛けるのも良い方法です。申し送りで伝える事項、不要な事項を分けて記録しておけば、いざ伝達するとなった場合に情報の整理に混乱することもありません。情報の重要度をレベル分けしておくと申し送りもよりスムーズになるでしょう。

申し送りの内容をテンプレート化しておくのも良い手段です。どのように申し送りを行うか、形を決めておけばそれに当てはめるだけで申し送りもスムーズに進みます。話すのが苦手な人でも決まった通りに申し送りを行っていけばよいだけなので、ストレスやプレッシャーも大幅に軽減されます。毎回の申し送りで何が上手くできなかったか、どうすれば良かったかをしっかり反省すれば申し送りも上達・改善していきます。改めて申し送りについて知ることが、日々の負担の軽減に繋がるのです。